Engineering Manager Meetup #3 に参加してきました!
EMの魅力をたくさんの人に伝えればと思い、 EM Meetup のレポートをしていきます。
また、この記事は write-blog-every-week(毎週ブログを書くぞー!というコミュティ)の write-blog-every-week Advent Calendar 2018 - Adventar の18日目の記事でもあります。
Engineering Manager に興味がなくても、読んでもらえると嬉しいです。
イベントの内容
engineering-manager-meetup.connpass.com
今回は Engieering Management に関わる方々からのプレゼンテーション + OST風懇親会(※1) という流れでした。
※1 OST(オープンスペーステクノロジー)風懇親会とは?「話したいテーマについて話したい人同士が話せる懇親会」を目指す、今回初めての試みです。以下のような流れを想定しています。
1.参加者の皆様から話したいテーマを募る
2.テーマごとに懇親会のテーブルを分ける
3.各々が関心のあるテーマのテーブルへ集まる
4.意見交換する
今回の記事は番外編
OST懇親会は非常に良かったんですが、ディスカッション内容が残らないのはもったいない!
ということで、プレゼンの内容ではなく番外編 OST風懇親会の内容をまとめます。
私が参加したテーマは「Engineering Manager の役割を再定義する」です。
Engineering Manager の役割を再定義する
さて、ディスカッション内容の前にどのようなテーマだったのか、@yunon_phys さんのプレゼンテーション資料です。
さらに詳細は @yunon_phys さんのブログ記事にまとまっています。
OST風懇親会でディスカッションする
乾杯をして早速ディスカッションをしました。
(酔っ払っておりあまり覚えていないので、変なことを書いていたらご指摘ください!)
テーマ席には @yunon_phys さんと @hiroki_daichi さんがおり、 EMFM の収録みたいでしたw
まず、話に上がったのがテックリードとEMの違い。
違うようでとても似ていることもある、マネジメントもやるがこの定義はどうすれば良いのかということ。
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス にもあるように、テックリードもマネジメントをするというのが共通認識です。 組織や規模によって内容は異なるので、一概にはこれだとい言えないというのが悩ましいです。
そこから話は、キャリアパスの話へと広がっていきました。
キャリアパスとして、テックリード、EMの最終形とというイメージも存在するようです。
- テックリード -> CTO (コーポレート・ガバナンス)
- EM -> VPoE (執行責任)
しかし、これらの役割と等級が混ざって認識されてしまうため、みんなの認識が異なってしまいます。
CTOだから技術をする、VPoEだから採用をすると分けられてしまうことがありますが、別にCTOが採用をしてもいいし結局はその組織での組織設計が大きく関わってくるのです。
#em_meetup の飲みOSTにて、Exceptionをキャッチすると考えると、EMやテックリードの組織や役割がわかりやすくなる by @hiroki_daichi さん
— daisuke sato@ASKUL (@dskst9) 2018年12月14日
ラインマネージャーは例外をキャッチすると考えると、複数のラインがあるよりもシンプルだと考えることもできます。
議論は、ホワイトボード二枚目へと。 具体的な組織設計の例を元にディスカッションが進みました。
コンポーネントチームごとにEMがいたり、プロダクトごとにEMがいたりとさまざまな形がありました。
コンポーネントチームから、フィーチャーチームになった組織は共通してリエゾンオフィスを作っていました。
しかし、EMの組織上の役割などはやはり別々でした。
そんな時、以下をごちゃ混ぜにするからわからなくなってくるのでは?という意見がありました。
- 職責
- コンピテンシー
- マクロな組織設計
なるほど。確かに、職責とコンピテンシーが混ざって考えてしまいますね。
組織設計上の役割とかもごちゃってしまいます。
これを整理して、さらにプロダクトの性質も整理することでEMの定義ができるということです。
また、それぞれの組織に合った定義があり、さらにそれは分岐しているというのも考える必要があります。
と、ここで時間終了になりました…!
答えは出たのか?
1つの答えにたどり着くというのはないと思っていましたが、そのとおりで答えは大きく広がりを持っていました。
このディスカッションを通じで、依存するものが何かというのが整理できたのはとてもよかったです。
#em_meetup OST飲みでEMを再定義するのアウトプットです!なんか良い議論できた気がする!結論 ムズイ!w pic.twitter.com/pZW3jJ0SiE
— daisuke sato@ASKUL (@dskst9) 2018年12月14日
今日の懇親会OST(EMのJDを作ろう)で自分なりの理解が相当進んだ。ポイントは、マクロな組織設計、職責、コンピテンシー。特に職責とコンピテンシーをごちゃごちゃに考えていたことがわかった。 #em_meetup
— ゆのん@EM.FM (@yunon_phys) 2018年12月14日
EMの役割の話がテックリードとの違いから始まって、各社の組織の話を事例にして、まわりまわって職責とコンピテンシーと組織設計という着地点にたどり着いた。
— こくぼ (@yusuke_kokubo) 2018年12月14日
ひとつひとつの話題のレベルが高くてこのグループに参加してよかったなーと思いました。
#em_meetup
なので、EMを定義することがその職責を定義することなのであれば、「(もちろん被る部分もあるけども)それは組織設計によって異なる」というのが結論になってしまう気がした。ただ、この共通部分を広げてEMをある程度ポータブルなものにする、というのは挑戦する価値のあることだと思った #em_meetup https://t.co/aB0XmlJGsY
— (やさいち|yasaichi) (@_yasaichi) 2018年12月14日
さいごに
プレゼンも素晴らしかったですが、今回はOST風懇親会のディスカッション内容にフォーカスしてみました。
とても有意義な時間を過ごすことがでましたので、次回参加したいですね。 イベントでお会いした皆様、ありがとうございました!
おまけ
プレゼン資料一覧
番外編という記事ですが、プレゼンもとてもよかったのでリンクします。
今回のイベントで登場した書籍
たくさんの本が紹介されていました。
プレゼンの中、Twitter(#em_meetup)から集めて来たのでリンクします。
書籍じゃないものもご一緒に。
- 論文:エドモンドソンのサーベイによる要因分析
- Google re:Work
- (2018/12/24追記) 論文:新しい能力主義としてのコンピテンシーモデルの妥当性と信頼性
さいごに、印象に残った一言で締めます。
「エンジニアリングを勉強してないエンジニアを信じないと同じで、マネジメントを勉強していないマネージャーを信じちゃだめ」 #em_meetup
— daisuke sato@ASKUL (@dskst9) 2018年12月14日
それでは、よいEMライフを!