STEAM PLACE

エンジニアリングとマネジメント

1on1の教科書には載ってないそこんところ

1on1 やってますか?

1on1 大事ですよね。
みなさんはどのように 1on1 をしていますか?

1on1 は "経験学習を促進する" のが大事と言われています。コーチング、ティーチング、フィードバックなどを駆使して、内省を促します。

上記を基本として、それぞれのスタイルを確立してしていく。守破離の法則で、基本の型から始まり自分の型へと進化していきます。

さて、今回は私の型の中から5つの考え方をまとめます。

1. お互いが 1on1 を理解して取り組む

1on1 をやる上でこれが一番大事だと考えています。

なぜ 1on1 をやるのか、どのようにやるのか。これを相手が理解しているといないのでは全く異なる 1on1 になります。
相手が理解していると、自らの経験学習のために自らをファシリテートしていってくれることもあります。

思い出しましょう。あなた自身が上司と 1on1 をやっている時のことを。
きっと、自ら commit したり、自分が気付いてないことに気付こうと努力しているはずです。

あなたの 1on1 の相手は、 1on1 をやる意味を理解していますか? 1on1 の説明をしたことはありますか?

1on1 の目的が腹落ちしていると、 1on1 の濃度が変わるはずです。

2. すべてをメモに取る

1on1 の内容はメモにとります。すべてメモに取ります。

いつ、何に(誰に)対して、何を言っていたのか、どう思ったのか。
組織に対すること、個人に対すること、情報がつながり新しい情報に気づいたりします。
また、情報はいつ必要になるかわかりません。1ヶ月後、半年後かも知れません。

ヤフーの1on1 では、 1on1 のメモを相手に送るという話がでていましたが、実際にやるととても喜ばれますし、内省にも役立ちます。

3. 時には明文化する

人は言語化することで理解が深まるといわれます。しかし、一点問題があります。
言語は抽象的、ニュアンスや空気など、あいまいな表現ができてしまいます。

あいまいな言葉は具体的に掘り下げていくのがセオリーですが、文章化するというアプローチもあります。文章にすることで、本当の自分の言葉が出てくることもあります。

特に、キャリアの話や目標は文章にすることで、目指しているものを具体化することができます。

漠然としたキャリアの不安や、エンジニアスキルの言語化。このような内容を言葉でうまくまとめれない時は、ぜひ、文章化してみましょう。

自分が思っていた相手のことと、相手が思っていた相手のことが全く異なるなんてこともあります。相手は、明文化することで相手自身を理解して気づいていくはずです。

二人で一つの文字を見るとブレのない共通認識が生まれます。

4. ヨコ/ナナメの 1on1 をやる

ヨコ/ナナメの 1on1 とは、同じ組織のマネージャー、別の部のマネージャー、別のチームのメンバーなどと 1on1 をやることです。
いつもと違う人と 1on1 をやるとたくさんの情報、刺激がもらえます。

ヨコ/ナナメは経験学習よりも、信頼感を育てることの重要性を感じています。

ヨコの 1on1 では、たまには愚痴ってもいいでしょう。マネージャーも人間です。弱みを見せれる人がいるだけで、心が楽になります。

(心理学での人に弱みを見せて信頼してもらう、とは別の考え方です。純粋なひとりの人間として、素直でいれる場所があるということを言っています)

5. 一人で解決しなくてもいい

1on1 をやり続けてると 1on1 で全てを解決しようと思い込んでしまうことがあります。

1on1 だからといって、すべてをあなたが背負う必要はありません。
あなたが一人で背負っていると、相手にとっては何の変化もない日々が続くかもしれません。

相手を一番理解していると思い込んでいるあなたの言葉より、意外な人の意外な言葉が相手に響いたりすることもあります。

あなたが相手の環境を変えたり、いつもと違う人と接するように促したり、様々な変化のスパイスをあげることで変化をつくることも、あなたの役目です。

"1on1 が全てではない" ということを、忘れないようにしなければなりません。

番外編

1on1 の時間はいつがいいの?

月曜日、金曜日は非推奨 と言われたり、
午前推奨、と書いている本があるかと思えば、
木曜日午後推奨、書いている本もあったり。

結局いつがいいのかというのは正解はないので、それもあなたの型なのかもしれません。

Engineering Manager Slack workspace で人気のある曜日を集計した見たところ、木曜日が圧倒的に人気でした。

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実際の実施時間を集計してみるとおもしろいですね。

さいごに

自分の型や考え方はもっとたくさんあるので、ブログ記事にして徐々にアウトプットしていこうと思います。